2013年05月26日

ちゅうくん語り〜「11人いる!」&「続・11人いる!」編

よ〜〜〜〜やく語りました。長かった〜〜〜〜〜。

というわけで恒例の覚書語り、またまた登場です。ぜひとも温かい目で…よろしくお願いいたします。あくまでも私の個人的感想ですから。

申し訳ありませんが語り記事にはコメントを受け付けておりません。何かありましたら別館のほうへお願いします。

では、お心の広い方は先へどうぞ・・・・・・。



Mチームラストの「未来へ!」を聞いた瞬間、鳥肌がたちました。全員から放たれたエネルギーが凄くて…。最後のこの一言に向けて全員の気持ちが全て集約された結果なのでしょうね。私個人的にはVチームのそれよりもMチームのほうが数倍強くそれを感じました。

「11人いる!」と「続・11人いる!」の連続公演。私が原作を初めて読んだのは、2年前「11人いる!」のライフでの上演のとき。そのとき当たり前のように「続」も読んで、続の四世は絶対にちゅうくんじゃなきゃダメだ!と強く強く思いました。
その時点では2011年のキャストしかわかっておらず、まして続の上演がこの先あるかどうかもわからない。でも絶対にライフは続を上演する。そして、倉田さんなら絶対に四世をちゅうくんに任せる。そういう確信が、私にはありました。

正直な話、倉田さんが本当にやりたいのは続のほうで、そのために11人もやっておく必要があるのではないか。今回のキャスティングはそのための布石ではないか…。そう思ったほど。

まあ私の勝手な憶測はともかくとして、2013年のキャストが発表になったとき、まず最初に続の四世を確認したのは言うまでもありません。


まずは「11人いる!」から。
ちゅうくんは2011年に引き続き四世。原作をさらっと読んでしまうとただの口うるさいイヤなやつ。読者のほとんどはタダの味方をしながら読んでますからね、王様派の中の何かと騒ぎ立てるうるさい男ってことになる。あくまでも11人の上辺だけを読んだ場合ですよ。

でも続を読んで彼のバックボーンを考えると、彼の言動の意味がわかってくる。「自分の正義がある」とちゅうくんが会報の四世対談で語ったこの言葉が、それを的確に表していますよね。
彼にとっての正義を、若さゆえにあまりにもストレートに発していて、それが周りとの調和を乱す。この騒ぎ立て具合、2011年のときは原作の印象より大人しめだなと感じました。それはきっと、ただのうるさいキャラにならないように…という加減がどこかにあったのかな、と今にして思います。今回はちゅうくんが会報とかでも「続」との繋がりを意識したと言っているので、彼のバックボーン、原作には描かれていない彼の胸の内などをちゅうくんが感じとり咀嚼して、その上で彼にとっての「正義」として発している。迷いがないというか。そんな四世の姿から、若さゆえの調和の不足や有り余るエネルギーを感じることができました。


これは単なる雑談ですが…。この広い宇宙で、たった700人の受験生の中で、更にたった10人のチームで、アリトスカ東西両国出身の2人が同じチームになる確率ってどれくらいだろう………。大学側の意図が全くなかったのか…。可能性0ではないのだから、本当に偶然だったと言われればそれまでですが。


四世は王様に対して一応敬語です。王様を立てながらも対等であるMチームの2人の関係性は、今後の両国の明るい未来を思わせます。だから「続」を観たいけど観たくない…。なんてことを感じていました。
王様も若さゆえに暴走するところはあるけれど、最後に「赤いボタンを押す」という嫌な役割はちゃんと引き受けている。やはり上に立つ人物なんだと思います。

ボタンが押された後、ちゅうくんは舞台セット上手寄りの階段のところに座っていますが、ステージに置いた右手をゆっくり握り締める様からはやり切れなさが滲み出ていました。

公演が進むにつれてちゅうくんの四世は熱さがパワーアップしてきたなという印象です。特に弁論イベントが終わった頃からはワンランク上にいったような…。そして圧巻だったのは千穐楽です。この日私は、四世をいつも以上にじっと観ていました。そこで感じたのはやはりとても丁寧だということ。身体の向き、目線、目に表れる感情など、細かいところが毎回少しずつ違っていて、四世の一つ一つの感情をとても丁寧に感じて表現している。正にその日そのときの四世の心情が、とてもリアルに伝わってきました。

そんなことを改めて感じながら観ていた千穐楽、王様の「お前はいいよな」〜「人殺し!」に至る場面で四世から立ちのぼっていたのは、怒りを通り越してもはや殺気。ゆっくりと顔を上げ、ゆっくりと立ち上がり、その殺気だった感情を全身に纏ってタダのほうを向き……。

あのときの四世なら間違いなくタダを問答無用で殺していたでしょう。あの状況がどれほど切羽詰って危機的だったか。あのときの四世はそれまでで一番「頭がイカレた」状態だと感じて、ゾクっとしました。あの目は怖かった…。

「スペーステニスサーブ!!」については、なんかもうズルイわ…(笑)。衣装は変わらないものと思い込んでいたので、初めて観たときは思わず二度見しちゃいましたわ。まあ四世の品位という点では若干やり過ぎな感も否めませんが(笑)、ちゅうくんが演じればやり過ぎ覚悟で稽古場にいろいろアイデア持ってくるだろうし、本番でやったということは倉田さんが良しとしている範囲ということになるわけで、四世のおちゃめなところが見られるシーンだったってことで私はOKです。あんなに大きな船だもの、テニスコートくらいあったでしょうし。

ところでこのシーン、ちゅうくん一度着替えるタイミング間違えたことありません?細かくは書かないけどそんな風に感じた日があったんです。私の思い過ごしかもしれませんが……。

「続」については一番大事なところはプレ語りしてしまったので、よろしければそちらも合わせてお読みください。こちらです。

印象的だったのは公演後半、芝居が鮮明になって自信が感じられるようになったこと。何か掴んだんでしょうか…と思っていたら、名古屋でのイベントでそんなようなお話をされたと友人から聞きました。やはりそうだったのですね。私がそれを如実に感じたのはプレ語りに書いたシンサとの会話のシーンでした。あとは具体的にこう変わったということは言えないけど、全体的にちゅうくんの芝居から立ちのぼる何かが揺るぎない強さを増したというか…。抽象的な表現しかできませんが。

それと涙。ちゅうくんが芝居の中であんなに涙を流しているの、もしかしたら初めて見たかも。目に涙を溜めて…っていうのは何度かあります。でもあんなにポトリポトリと涙の滴が落ちるのは初めてです。「涙を流す」のが物差しになるわけではありませんが、このところちゅうくんの感情の揺らぎ幅の増幅や感度の高まり、表現の柔軟性などをより感じるようになっていたので、これもその一つであると思いました。

ラストで高見から王様とチュチュ、タダとフロル、大学の仲間たちを見つめる表情。柔らかな優しい微笑みで…。とても素敵でした。あのとき四世には何が見えていたんでしょうね。
大阪での大楽のときは、優しく見守る微笑みから最後は笑顔になりました。本当に幸せそうな笑顔に。たぶん作ろうとするとあざとくなるので、自然に出た笑顔だったと思います。ちゅうくんの、いや、四世の幸せそうな笑顔を見た瞬間、私は「わぁ〜」と声をあげそうになって、慌てて我慢しました。

「見届けた」

そう思えた瞬間でした。


今回、これがWキャストの藤森くんとの経験の差なのかちゅうくんの巧さなのか、とにかく藤森くんとはやはり違うなと思ったのは、照明の下に入ってくる「間」。顕著だったのはゾンブルさんの「宇宙大学の生徒、ソルダム四世…」の後です。ステージ奥の暗がりからちゅうくんが歩いて来るスピード、照明の下に入るタイミング、佇まい、全てが絶妙でした。客席から観えるのは明かりの下だけじゃない、そこへ入るまでの役の気持ちや動きなども透けて見えるものなんだと感じました。

では本役以外について。
「11人」のヴィダの男。これは実は念願叶って観ることのできた役でした。前回は芳樹さんがやっていて、芳樹さんがいない地方公演でちゅうくんがやっていたもの。私も大阪公演は観ているのですが、なんと、私の席からは足先しか見えなかった………。タダの立ち位置が丸被りで。めっちゃショックでした。名古屋で観ていた友人たちが絶賛していただけに余計にショックで。しばらくは立ち直れないほどに(笑)。だからってタダに恨みはないですよ。そんなわけで今回ようやく観られました。

逞しい腕とはかなく散る命…。原作ではほんのわずかなシーンですが、舞台ではとても美しいシーンに昇華されていますよね。ちゅうくんのたくましさ、立ち姿の美しさ、しなやかさ、時折見えるはかなさ…。いろんなものが詰まっているシーンです。

白号の医師。苦悩が痛いほど伝わる。医師はたぶんわざと背中を丸める感じで見た目を作っていて、宇宙大学の助手は立ち姿ビシッと、動きもきちっとで演じ分けてましたね。

「続」赤毛。四世は若者らしい熱さがあるのに対し、レッドは仕事のできる大人の男。タダや王様を説き伏せる説得力と貫禄が必要ですが、それは及第点だったのではないかと。フロルの「スパイ?」に対してシーってやったり、スープがかかってアチッてやったり、ラジオ抱えてて耳元で急に放送が入ってうるさってなったり、ちょこちょこオチャメなこと挟んでましたけど、それも大人の「余裕」と感じてしまいました。判断を一歩間違えれば命がけの一大事になり得る重要な仕事をしているにもかかわらず、ピリピリせずにナチュラルに。緊張感をある程度は保っているんだろうけど、周囲にはそれを感じさせない。さすがスパイ(笑)。

ちゅうくんにそういう狙いがあったわけではないでしょう。今回四世は遊べないからレッドでちゅうくんらしさを…っていうと変な言い方かもしれませんが、今回お得意のスキマ産業ができるのはレッドだけだったでしょうからね。それが功を奏して、私には役柄にプラスに感じられたということかなと。もしちゅうくんがそこまで狙っていたのだとしたら…私はまんまとその狙い通りに受け取ったということですね(笑)。
ゾンブルさんとのメンチ切り合いも、男と男のプライドのぶつかり合いで2人の間に火花が見えそうでした。

秘密情報部員。こういう役はもうお見事ですから。こういうSっ気の役は(笑)。人を足蹴にする荒々しさが容赦ない感じでよかったです。

あとキャスト表に載ってない役がいくつかありますが、それは割愛します。



四世はエリートの家に生まれ、父親が(たぶん)いないからきっと男である自分がこの家を守っていかなければと、強く思っていたでしょう。おそらくパイロットになりたかったわけではなく、世の中を広く的確に見る目を養って国に帰りたかったんじゃないかな…。そして国のために、国がもっと幸せになる仕事をしたかった…。なんてことは私の勝手な推論ですが、四世がやりたかったことをチュチュと王様が叶えていってくれたらな。心からそう思います。



posted by 白ヤギ at 20:45| ちゅうくん語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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