2012年07月08日

ちゅうくん語り〜「フィッシュストーリー」編

忘れないうちにサクサクいきましょう。

今回は早めに書き上げました。忘れないうちに書くといろいろ書きたいことが次から次へと出てきて、どうしても長くなります・・・・・。

実は今回の内容の一部に、本当は書かないほうがいいかなとちょっと迷った箇所があります。ちゅうくんの役の「作り方」に関して自分が感じていることを書いているので。でもそれが役作りの全てではないし、気がついたからどうのっていうことでもないので、そのまま書きました。

ちゅうくんファン歴も6年半。ずいぶん長くなりました。現在ちゅうくん担当の方々の中で私はけっこうな古株になってると思います。長いのがいい悪いの問題ではなくて、長く回数も多めに観てる分、いろいろ感じることも当然多くなります。

ただちゅうくんの姿だけを追うのではなく、ちゃんと芝居を観ていけるように。上辺だけの応援ではなく、ちゃんと見ていきます。これからも。


お断り。
この記事へのコメントは受け付けません。私個人の感想なので。ご了承ください。ご意見等は別館へお願いいたします。
個人の感想ですので、その辺ご理解の上、先へお進みください。


搬入バラシも一丸となって、衣装も役者の私服持ち寄り、チケットの日付は手書き・・・。なんとも手造り感溢れる、温かい公演でした。ですが演劇界の実力者や若手有望株らが集結したステージは秀逸。全公演満席なのも納得です。
途中でキャストのお1人が体調不良により降板というアクシデントもありましたが、全員がカンパニーの中で役割を見つけて、力を合わせて見事にピンチを乗り切っていました。


私はちゅうくんの出演を知ってから原作を読んだのですが、オムニバス風で全体としてはつながっているけれど時系列バラバラ。なのでそれを舞台でどう表すのだろうと、とても興味がありました。

「僕の孤独が魚だとしたら」というくだりで始まるとある小説。あるバンドがその小説を歌詞に引用した曲をリリース、そしてつながる物語。
舞台構成は、それぞれのストーリーを肉付けした上で更に細かくし一つずつ上演していくことで、ラストでパズルのピースが全て揃うように全ての物語がつながる・・・という、とても面白い作りになっていました。バンドが出てくる話なので生のバンド演奏を間に挟みながら。ロックと演劇の、これも一つのコラボ。飽きずに最後までワクワクして、とても楽しいステージでした。

ちゅうくんが演じたのは2役+α(笑)。ハイジャック犯の1人と、雑誌編集者と、+αは影声(←これはご本人に確認してみないとわからないけどたぶんそう)。
その中でもメインとなる役は、原作では「十年後」、今回の舞台では「2022年」というストーリーに登場する、雑誌編集者の川島くん(原作では役名が出てこない)。ご本人がブログで「脱力系の人物」と書いていましたが・・・確かにね。これまでに演じた役の中では最高級の脱力具合、ゆるさでした。「コントン2」の高校教師をちょっと思い出しましたね、コーヒーだったし。

女性エンジニアの橘と取材の約束をしていて、喫茶店(?)で彼女の到着を待っている。同僚と2人で最新のIT機器の話をしながら。すると、ハッカー達による大規模なハッキング事件が起き、世界中の軍事施設に攻撃が始まる。世界の終わりまで、残された時間は1時間・・・。しかし橘の活躍で世界の終わりは食い止められる。・・・・こんな話(めっちゃ簡素化)。

iペーパーだのiエアーだの、10年後にはもしかしたら技術的には可能かもしれないけど普及はしないだろうな(笑)と思うような機器を同僚(後輩?)といじってるときのとぼけたやりとり、世界の終わりなのに危機感ゼロでコーヒー飲んでるユルユルさ、ほんとはコーヒーに逃避してただけで現実に気づいてようやくうろたえる滑稽さ。

とてもナチュラルに余計な力が抜けていて、ホントは練り上げたものなんだろうけどそうは見えないくらいに自然なおとぼけ具合で、狙いすぎずに笑いをとれるキャラクターになっていました。この脱力感は2〜3年前では出なかったと思います。ちゅうくんの持っているいい意味での硬質さが、こういうときには「硬さ」になりかねなかったから。
ライフで任される役はその硬質さやノーブルな雰囲気を生かした役が多かったのですが、外部出演が増えてライフでは出来ないことも経験してたくさん吸収してそれを自分なりに変換していくことで、柔軟性が増していきました。今思えば、以前なら「柔軟にやろうとしている」のを時々感じてしまうところがあったように思います。でも今回はとてもナチュラル。もしかしたらもう細かいところは考えなくても、川島くんが勝手に動く・・・・くらいになっていたのではないかと思うほど、自由に演じているようにさえ感じました。

もちろんそこまでの道のりは簡単なはずはなく、頭で考えたものが体に染み込むまで、脱力加減の丁度いいところを見つけるまで、何度も何度も悩んでは進みの繰り返しだったのでしょう。ちょっとでも加減がズレたら台無しというのはサンコンのルキアにも通じるところがありますね。あちらは力の入れ具合、こちらは抜き具合。どちらも周りを敏感に感じなければならない、アンテナの感度が必要です。そのアンテナの感度も、以前に比べてずいぶん高くなっていますよね。


ハイジャック犯Aは原作では「現在」、舞台では「2012年」に登場します。南の島から日本に向かっている飛行機でハイジャック事件が起こる。その犯人グループの1人です。犯人たちに何か主義主張があるわけではなく、ただ世の中に不満を持つ者たちの身勝手な行為・・・。その乗客の中に若き日の橘女史の姿が。
でも偶然隣の席に座っていた「正義の味方」によって救われる。もしここで彼女が死んでしまっていれば、10年後のハッキング事件で世界は終わってしまうかもしれない。未来が変わっていたかもしれない。

正義の味方って何なのか、このストーリーとあの小説や歌がどうつながってるのか、その辺は原作をご覧になってください。でもあの小説や歌がなければ、このストーリーはなかったし、世界も救われないのです。

犯人Aさんは黒いスーツ。お面をつけているので表情まではわかりません。ですが、怒鳴り散らすこともなく、「南の島もよかったんですけど」「結局撃つんですけどね〜」敬語で粘っこいしゃべり方が正気じゃない感じがして不気味でした。きっとハイジャックもゲームかなんかくらいにしか思ってないんだろうなって。
それでもってスーツですから。しかも黒ですから。私の心拍数は若干上がります(笑)。
私、ちゅうくんの黒いスーツ姿フェチでしょうか・・・・と思う今日この頃。

+αは居酒屋のシーンで。客に無理難題をふっかけて注文をとる店員さん(岡田さん)が「○○ある〜?」と奥へ聞くと、「あと2つなら〜」とか返事が返ってくることがあって、その返事の声がたぶんちゅうくんだったと思うので。
昔居酒屋でバイトしてたことあるみたい(昔のライフ公式サイトより)だから、お手の物だったかしら(笑)。

この公演を観た友人からメールが来ました。「ちゅうくんの腕の位置が気になる。肩が前に出てるのが。わざとかな?」と。なので「わざとのはずだよ」と返事しました。
力を抜いて見せたいとき、自然に見せたいとき、ちゅうくんは肩を丸めて少し猫背気味な体勢をします。お腹も引き締めません。そう見えます、私には。なので今回も、あえて肩から背中にかけて少し丸めることで見た目のゆるさを出していたのだと、私は考えます。この視覚的効果はとても大事ですもんね。


川島の相棒である今野くんを演じていた哲人さんが、体調不良により途中降板。初演でその役をやっていたクボカンさんが急遽代役となりました。急な相手役の変更でちゅうくんは不安もあっただろうし余裕もなかっただろうけど、全員の協力で無事に乗り越えましたね。しっかりと川島くんがちゅうくんの体に染み込んでいたからというのも大事なポイントだったでしょう。考えてる暇なんてなかったでしょうから、染み込んで溶け込んでいないと無理だったと思うので。
そしてこのピンチを切り抜けたというのもまた、一つの自信になったことと思います。本当にお疲れ様でした。

カーテンコールの笑顔が輝いていて、本当に楽しそうで幸せそうで。そんなちゅうくんのキラキラした笑顔がまた見られますように・・・・・。


追記。ラストの演出(全員でボックスを移動して橘の道を作る)、私は大好きだったのですが、実はちゅうくんのアイデアだったそう。役者手紙に書いてありました。大成功でしたね!
posted by 白ヤギ at 17:32| ちゅうくん語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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